AIグランプリが示す未来:なぜ「人が動かない」ビジネスが成功のカギなのか?
最終更新日:2025年12月17日 11:46(水) JST
執筆者:オウンドメディア編集部
監修者::AIマーケティング事業責任者
読了時間:約7分
未来の働き方を大きく変える可能性を秘めた熱いイベント「AIグランプリ」の模様をお届けします。2025年5月28日、AI活用の最前線を走る精鋭たちが集結し、今年は「AIで何を改善できたか」という、より実践的なテーマでその成果を競い合いました。
司会者によると、今回の審査基準は「業績へのインパクト」「汎用性」、そして何よりも「人が動かないか」というユニークな視点。厳しい予選を勝ち抜いた3名の発表は、私たち人間の働き方、そしてビジネスそのものに対する常識を揺さぶるものばかりでした。さあ、未来を彩るAIたちの挑戦を覗いてみましょう!
AIグランプリ:人が動かない未来型ビジネスの最前線とは?
AIグランプリでは、「人が動かない」ことを追求したAI活用事例が多数発表され、未来の働き方とビジネスモデルの変革が示されました。
まずは、商談の未来を変える革新的なAIの事例からご紹介します。
営業AI「ひまる君」が変革する商談の未来とは?
営業AI「ひまる君」は、商談準備の自動化と顧客の購買意欲醸成を商談前から実現し、営業効率を飛躍的に向上させます。
最初に登壇したのは、川上さん。彼の発表タイトルは「表示されたらもう買いたくなっているを作る営業AI ひまる君」。なんとも購買意欲をそそるネーミングです!
「皆さん、ご存知でしたか?商談は商談が始まる前にすでに決まっていることが多いんです」と川上さんは問いかけます。多くの営業担当者が準備に追われ、毎回完璧な準備ができていないという現実。ここに「ひまる君」はメスを入れます。
インタビュアー: 川上さん、「ひまる君」は具体的にどのように営業現場を改善してくれるのでしょうか?
川上さん: 「ひまる君」のすごいところは、お客様がミーティングを予約したその瞬間から動き出す点です。予約情報をもとにAIが自動で最適な原稿を生成し、お客様のニーズに合わせて4段階のステップで事前に情報配信を行います。たとえば、アンケートで「特に改善したい領域」を伺えば、それに合った事例や提案をパーソナライズして送付するんです。
インタビュアー: それって、営業担当者さんの負担はかなり減るということですよね?
川上さん: その通りです!営業担当者は「ひまる君」のために、一切作業する必要がありません。全てが自動的に動き、お客様は商談の時点で「もう買いたい」「確認させてほしい」というホットな状態になっている。準備時間はゼロ、資料送付率は100%に。結果的に制約率が上がり、キャンセル率が下がることで、受注は確実に増えると想定しています。この仕組みは、採用やカスタマーサクセス、Webなど、様々な分野に応用できる汎用性も持ち合わせています。
「ひまる君」の活用は、商談前の顧客エンゲージメントを最大化し、営業担当者の負担を劇的に軽減することで、ビジネスの成果を確実なものに変えていくでしょう。
「人が動かない」AI活用の具体的なプロセスと圧倒的成果
研修助成金申請の全自動化から営業プロセスの革新に至るまで、AIが人間の介在を最小限に抑え、ビジネスに具体的な成果をもたらす詳細なプロセスが明らかにされました。
工数削減とコストパフォーマンスの追求
続いての発表は、正さんによる「研修助成金チーム総力戦」。彼らが目指すのは、「人を全く必要としない申請」という、なんとも大胆な世界観です。
インタビュアー: 正さん、人を全く必要としない申請とは、具体的にどのようなイメージなのでしょうか?
正さん: 私たちが目指すのは、年間1万件のお客様に研修助成金の申請を全く人手を介さずに提供できる世界です。これは自社研修の販売にも繋がり、さらに様々な助成金制度への横展開、最終的には世界初の「助成金申請自動化ツール」として販売することを見据えています。
インタビュアー: そのために、どのようなステップをAIが担っているのでしょうか?
正さん: はい、助成金申請は多岐にわたるプロセスがあります。
- 書類回収: 顧客の状況に合わせたメールをGASで自動送信し、受領を促します。将来的には自動電話も視野に入れています。
- 書類チェック: ロームチェックと呼ばれる専門的な確認作業も、GeminiとGASを組み合わせ、4種類の書類を総合的に判断して指示書を自動作成。これは専門家の役割をAIが代替する可能性を秘めています。
- 申請書作成: クジラボ君(Chat GPT)がヒアリング情報から自動で申請書を作成。国への提出書類はデリケートですが、多様なツールを連携させ、PDFへの自動転記も実現しています。
- 研修受講促進: 顧客ごとの受講状況をGASでまとめ、ビジュアルも意識した進捗メールを自動送信。受講忘れを防ぎ、受講率を高めます。
- 支給申請・完了報告: LMSのアンケート機能と受講ログを連携させ、お客様が手入力していた報告書を自動生成できるようにしました。
これらのプロセスを全て連携させ、完全に自動化されたシステムを構築することが最終目標です。人の手が必要ないことで、むしろ成果が上がるという新常識が、ここでも強く示されていました。
そして、トリを飾ったのは白石さん。彼の発表は、まさにAI時代の営業の常識を覆すものでした。白石さんはまず、「人に依存しない」「幅広い業務のAI化=全自動化」こそが重要だと力説。「人をサポートするAIは、結局人がボトルネックになるからダメだ」という、これまでのAI活用の考え方を一刀両断します。
インタビュアー: 白石さん、かなり刺激的な主張ですが、具体的にどのようなAI活用でそれを実現されたのでしょうか?
白石さん: まず、営業プロセスの「集客」「提案」「受注」の3つの段階をAI化しました。
一つ目の集客は、フォーム営業AI「つメリード」。毎朝AIが全国の企業サイトを巡回し、お問い合わせフォームから自動でメッセージを送信します。そのコストたるや、なんと1アポわずか150円!一般的な外注費の100分の1以下です。AIがブラウザを操作し、リスト作成からサイトアクセス、フォーム入力、メール送信、さらにはその動画記録まで全て自動で行います。これは、提携企業の1500社にも解放し、大きな売上貢献を見込んでいます。
正さんと白石さんの発表は、人手を介さないことで生まれる圧倒的な工数削減と、驚異的なコストパフォーマンスの可能性を明確に示しました。
精度向上と顧客体験の最適化
正さんのチームは、専門的なロームチェックをAIが総合的に判断し指示書を自動作成するなど、専門家の役割をAIが代替する可能性を示しました。
白石さんは、提案フェーズでウェビナー後のフォローに注力しました。これまでは3000社以上の申し込みに対し、人が1万5000回もの電話フォローをしていましたが、これは非効率極まりない。そこで、メールとショートメール(SMS)を組み合わせた自動フォローシステムを構築。視聴用URLやアンケートURLを自動で届けることで、電話が苦手な参加者にもスムーズな体験を提供します。「営業電話」という文化は半分くらい消滅し、今後は「ショートメール」が主要なインターフェースになると予測しています。
インタビュアー: そして、最も難しいとされる受注のクロージングまでAIが担うと伺いましたが…?
白石さん: はい、弊社のクロージングAI「武尊(たける)」をご紹介します。お客様と営業担当の会話に必ず同席し、要件整理、既存パッケージやカスタマイズ提案、費用対効果の算出、社内稟議用説明文の作成、さらには提案書の生成までこなします。この「武尊」を導入した結果、AIセールスチームの受注率は25%から35%へ、実に10%も向上しました。年間で1億円以上の利益増に繋がる、驚異的な成果です。
インタビュアー: 受注率10%アップはとてつもないインパクトですね!
白石さん: さらに面白いデータがあります。AIセールスチームの受注の10%は、5分〜10分で完結しているんです。これは、お客様が人間の営業の説明を聞かずとも発注を決めている証拠。ウェビナーや事前フォローを工夫すれば、受注の1/3はAIだけで自動的に完了できると見ています。テレビショッピングのように、AIが完璧な情報提供をすれば、人は迷わず購入するということです。
インタビュアー: 人の営業が不要になる未来…しかし、人が対応すべきケースも残りますよね?
白石さん: もちろんです。その際には、人をフォローするAIが活躍します。例えば、お客様がセミナーを見て「これだ!」と思った時、AIが「担当者とのミーティング、よろしくお願いします!私AIなんすけど、担当者ってこんなやつなんすよ。過去のデータからすると、たぶんこんな提案すると思いますよ」と、事前に詳細な情報と予想会話までメールで送る。これによって、お客様は人間とAIの区別がつかなくなるほど、スムーズな商談体験を得られるでしょう。
AIは、単なる作業の代替に留まらず、ビジネスプロセスの質と顧客体験そのものを革新的に向上させる力を秘めています。
AIが主役となる未来の働き方:人間が担うべき役割とは?
AIが経営企画にまで携わる可能性が示唆される中、人間が真に価値を発揮するためには「企画力」の強化と継続的な「脳の筋トレ」が不可欠です。
全ての発表を終え、司会者は、「ちょっと前まではAIと一緒に人間が頑張っていこうね、という感じでしたが、もう活躍社員がそもそもAIで、人間はサポートするだけという流れになっているのがすごく面白い」と総括。
正さんの発表を受けては、「人が介入しないことでむしろ成果が上がるのが新常識になりつつある。面倒な営業を受けるストレスをAIが解消してくれるのは、誰にとってもハッピーなこと」と共感を示しました。
そして、白石さんの発表を受けて、AI時代の働き方について深く考察しました。
司会者: これまでは、小さなパーツを精密に作ることが重要でしたが、今期からは「巨大なロボットをどこからどこまで作るか」という、鳥の目の「企画力」が最も勝負どころになるでしょう。AIがウェビナーアンケートを自動分析し、新しいAIパックを企画し、外注先に発注し、報告まで自動で行う。さらには、人の営業が取りこぼした商談をAIが分析し、復活の提案まで行う…AIが企画に携わるようになれば、業務フローは劇的に変わります。私がやっている経営企画ですら、AIが考えた方が大局的に見て勝つ可能性がある、と感じるほどです。
白石さんは最後に、AIが何でも作れる時代において、「企画力」こそが人間の最も重要なバリューになると強調しました。将来的にはAIが経営企画まで手掛ける可能性にも触れ、この分野で最前線を走ること、そして全社員が「脳の筋トレ」を日常的に行う必要性を力強く訴えました。
AIが担う範囲が拡大する中で、人間はより本質的な価値創造に集中するためのシフトが求められています。
AI時代に求められる新たなビジネス思考
AIグランプリは、「人が動かない」ことの価値を再認識させ、AIが単なるツールではなく、ビジネスの主役となり得ることを示唆する、まさに「未来型ビジネスの舞台裏」を覗くような体験でした。
このAIグランプリは、まさにその「脳の筋トレ」の場。この刺激を忘れずに、チームミーティングなどで「何ができるか」を議論し、一人ひとりがAI時代にどんなバリューを出せるかを考えることが重要だ、と司会者は締めくくりました。
参加者が、この最前線でどのような「巨大なロボット」を作り上げていくのか、今後がますます楽しみです!
AIグランプリで示された未来は、私たちのビジネスと働き方に対する認識を大きく変えるものです。AIを最大限に活用し、人が介在しないことの価値を追求する視点は、これからの企業成長に不可欠となるでしょう。
【メタディスクリプション】AIグランプリで「人が動かない」未来型ビジネスの最前線を深掘り。営業AI「ひまる君」や全自動助成金申請、1アポ150円の営業AI事例から、工数削減・精度向上・顧客体験最適化の具体的なプロセスと成果を解説。AI時代の人間とAIの役割とは?
執筆者:株式会社ライトアップ 西村果林
社会人3年目。AIサービスの企画・運営を担当し、「ハチドリHR」「つばめりード」の開発に携わっています。
SaaSチームのリーダーとして、技術と現場運用の両方をつなぐ役割を担い、外部エンジニアとの調整、機能設計、社内の自動化構築を進めています。
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